牧野 富太郎先生

 「植物一日一題」という著書を青空文庫で読んでいる。ちなみに、面倒な英語表記や漢文表記は読み飛ばしている。
日本の植物学の父とも呼ばれる存在らしく、多くの植物の名前を決めた人である(つまり、いままでの日本には、学術的に名前をつける風習が無かった)。学校の教科書の題材にもなっているムジナモを日本で発見して名を広めたらしい。
 ただし、この著書を読んでいる限り、魯山人先生にも負けない偏屈オヤジである。植物を分類し名前をつけるのに没頭した挙句、親の財産を食いつぶした所謂駄目人間と言うか、オタクというか・・・
 その著書には、植物の名前を否定する記述が繰り広げられている。「その名前は間違っている」とか「その名前はふさわしくない」とか、そんなんばっかりで、植物とその性質や由来を良く調べているのは凄いのだが、あくまでも気になるのは名前のつけたらしい・・・・。挙句の果てに、「世の学者が、そんなことも知らないとは嘆かわしい」とか「学者と言えども言うほど物知りではない」とか書いて「今一番、詳しいのは私だ!」と、はばかる言葉をつけながら断言している。すごい。凄すぎる。
 そんな名前にこだわる牧野先生だが、晩年、自分の妻の名前をアジサイの品種につけたとか・・・。
ちなみに、植物学、動物学とかに関する人々は、動植物の生態の研究ではなく、分類に精を出すものと聞いたことがある。物事を整理するのは必要だけど、だからって固有名詞にけちをつけたり、他の学者を無知を言い張るのはどうかと思うよ。

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