この数字をどう思うのでしょうか。私は思います。困っているのは実は企業だと。
不景気だからって言葉は今や死語。そんなことを言っている時点でダメです。だって今の２０歳ぐらいって、好景気なんて知らないんです。理由になりません。しかも、少子高齢化で力のある企業は若者を本当に欲しがっています。役に立たない好景気時代のオジサンよりも将来のある若者が欲しいのです。なのに何社も応募しても内定しない・・・。
これは、学生が悪いのです。今の若者は「条件の良いところに就職したい」が一番です。もちろん自分の人生を考えると大事なことです。でも、「何がしたい」のかが不明な人は採用できません。読み書きそろばん（計算）ができるなら、あとは情熱が物を言います。たとえば、ITに興味のない東大卒をIT企業が事務職員だからと採用するでしょうか？
　そういう、何がしたいのか分からない人が多いんです。まずは情熱。これがなければ、比較対象にならないんですよ。
私は人の面接するときに、
「好きこそ物の上手なれ」
って思ってます。若い人を採用するときは、特にそうです。「好きだから良い仕事をする」これは一概には言えませんが、「好きじゃない仕事でも良い仕事をする」これは絶対にないです。これができる人は、どうせ転職します。