宮崎アニメと私

宮崎駿監督が引退したんですけど、ちょっと調べてると感慨深い。
それは、その時の映画のとき、私が何歳だってこと。
カリオストロの城 1979年 7歳
 たぶん見たのは金曜ロードショーだと思うけど、ビデオの普及によって何回も見た。それはもう、セリフも覚えるほどに。「いまは、これが精一杯」
風の谷のナウシカ 1984年 12歳
 映画館に行ける年じゃないけど、テレビだけでなく、学校の行事でも体育館で放映された。人間が世界を滅ぼしたというナウシカのメッセージとオームは忘れられない。「オームっ」
天空の城ラピュタ 1986年 14歳
 「シーターっ」。ジブリの中でも一番面白いよね。今でも大きな入道雲を見ると、あそこにラピュタがあるのかなぁと思わずにはいられない。バルス!
となりのトトロ 1988年 16歳
 上映当時は、生意気にも子供向けだなぁって思ってた。だいぶ経ってからテレビでラストシーンを見て、映画の中身がやっとわかった(汗) 忘れられないセリフは「おじゃまたくしっ」
魔女の宅急便 1989年 17歳
 個人的には好きです。やっぱり宮崎アニメは空を飛ばないとね。この頃には私も歌謡曲とか興味がある時期だし、松任谷由実の主題歌も印象的。一字一句は覚えてないけど、「黒は女をキレイに見せる」だっけ、そんな感じのセリフが印象的。
紅の豚 1992年 20歳
 この頃には二十だったのか!かっこいいとはこういうこと。自分の生き様を貫く豚には影響を受けていると思う。名台詞「飛ばない豚はただの豚だ」「ばかっ」
男ってのは馬鹿な生き物なんですよ。
もののけ姫 1997年 25歳
 人と自然の対話を模索するすごいメッセージだった。けっこうグロイシーンもあって子供向けとは言えないけど、ナウシカとか見てる世代には余計にメッセージ色が伝わる。歌もすごい印象だった。いままでの集大成と思える。この時で監督が引退すると誰しも思う力の入った作品だった。「お前はサンを救えるか?」
千と千尋の神隠し 2001年 29歳
 まさかの監督復帰。どんあ映画化と思いきや・・・・。最初の印象はあまり良くなかったんだけど、だんだん名前ってものがテーマだってわかった。ハリーポッターやゲド戦記の原作を読んで思った。名前ってすごいんだ。日本で言うなら言霊。気づくのが遅かった。とくにセリフはないけど、おにぎりを泣きながら食べるセンが印象的で、それから、おにぎりが好きになった。
ハウルの動く城 2004年 32歳
 メッセージ色の強い映画が続いたので、ちょっと拍子抜け。でも映像とストーリは最高のものだともう。火の悪魔カルシファーがいい。
崖の上のポニョ 2008年 36歳
 子供に向けの映画を作るっていう監督の原点に戻った作品だけど、主題歌は洗脳されそうになるけど、映画には印象がない。ただ、公開のちょっと前まで岡山に住んでいて、瀬戸内海をモデルにした海の書き方には尋常じゃない画力だと思った。
風立ちぬ 2013年 41歳
 監督のいろんな気持ちの中で作ったんだろうと思う。戦後を知っている世代だし、飛行機大好きだし、ドキュメンタリーな雰囲気だけど、ファンタジーだし。
 夢は夢の中にある。現実は現実の中にある。理想と現実。いろんな思いがある映画。恋愛を描いたのは初めてじゃないかな?男を主人公にしたのも初めてじゃないかな。作画も、今までも集大成って感じだったし、感動と完成度が結実した感じだろうな。絶対DVD買います。

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