震災から3年

 3年を迎えて、ニュースとかであの時の映像とか報道している。正直、直後よりも気がめいる。首都圏にいた私でも、もう計画停電の時の世紀末感は忘れたいぐらいだから・・・。
 復興の遅れについて、いろいろ報道されているけど、昨年末に大船渡から松島まで巡ってみた感じでは、復旧作業は進んでいると思う。問題は、復興計画が練られてないから進まないのだと思う。
 たとえば、海岸べりの多くの街で、かさ上げ工事をしているのを見たけど、津波が高くなるリアス式海岸の奥の住宅街で30mの津波が来たから40mのかさ上げをしても安全じゃない気がする。たって波が逃げる場所がないから津波が増幅するのだから、全体をかさ上げしてしまうと、押し寄せる波の逃げ場がなく、さらに駆け上るだけのような気がする。ただ、平坦な海岸で津波が10mなら効果はある気がする。
 ほかにも過疎の町に、どこまで復興工事をするのか?とかいう疑問もある。10年後の人口とか、そもそも世帯数が少ない場所とかに、どこまで税金を出すのかとか・・・・。震災1年目は、何はともあれ復興復旧だったけど、今は、そのあり方について冷静に検討する時期なんだと思う。基本的な生活を守るのと、将来的な見通し、両方を見据えないと何も良いことはない。時には厳しい決定をするのが都市計画というものだ。
(極端な話、東京大空襲とか、関東大震災が、再開で最も人口密度が高い東京の街を作ったんです)
 ちゃんと、今と将来を考えて計画を練って、時には強引に進まないと、進まないです。

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