父島⑤ 2014/12/31 大晦日

大晦日なんですが、季節感がまったくありません。ええ父島ですから。朝起きて港のある街に送ってもらって、再び青灯台で最後の釣り、2時間です。えっと一匹、ちっこいのがメタルジグに掛かりました。バラシが2回ほど。って人生生まれて初めてジグで釣りました。ちなみに、例によってダイソーの100円ジグです(汗)アシストフックは自作して追加しましたけどね。

アカバかな小笠原丸 地元の人はかごサビキでムロアジを釣ってました。写真は釣りをする地元民と、入港するおがさわら丸です。

あれ?コマセ禁止って言う前情報はなんだ?カゴならいいのかな。まぁいいけどね。そうそう小さいアオリイカを釣っている人もいたので、最後の30分だけ真似てみましたが反応はありませんでした。もっと大きくなっていたら、こっちをメインにしたいところです。

島寿司 昼飯は島寿司です。魚(主にサワラ)の漬けの握りですが、わさびでなくて洋からしです。甘めの味付けに合うんですよ。正直なところ、小笠原に食べ物としてのオススメはこれだけです。これは病みつきになります。船に乗ってから食べるつもりが、食べちゃいました。

父島④.5 沖釣り

お世話になった船 午後は宿泊先の紹介で船で釣りに行きます。思いのほか釣りができなかったので、お金が掛かってもいいかって言うのが本心です。なんでも先約がいるけど定員に余裕があるので載せてくれるとか。ありがたや。宿の人に港まで送ってもらうと・・・ってこれ、釣り船っていうか、ボートじゃん。昨夜と違って晴れてはいるけど沖は白波たってるし・・・嫌な予感が止まらない。港を出航し湾内から出ると酷い揺れ状態に。一緒に乗ってる子供がジェットコースターみたいで楽しいって行っているので、まぁいっか。って思ってたら・・・ん、んんん、あれは。船頭さんも叫ぶ「イルカだぁ」って船と併走してる。一回転したりドリル状にジャンプしたりしてる。船が小さいからわかったけど、すぐそこで泳いでる。でもね、カメラを取り出す余裕なんてない。掴んでいる手すりを両方離したら海に放り出されるんじゃないの?って思うほどなんです。片手操作が厳しいスマホ撮影はチャレンジもしませんでした。体中しぶきでびしゃびしゃです。

ハートロックと名のついた景勝地を見ながら釣り開始。まぁ、移動中に比べれば波は大人しいけど、楽じゃないっす。んで、釣れます。魚探を見ながら移動して。船頭さんの合図で釣り糸を沈めると釣れるから巻き上げる。また移動して・・・繰り返し。楽しいのは最初の30分。4匹ぐらい釣って思った。これは釣りというより作業だ。と思った瞬間から船酔い。実質、釣っていたのは2時間もなかったと思うのですが、一人10匹は超えていて十分な大漁ではありました。ちなみに船は走っている方が酔いません。例によって身の危険を感じるほどでしたけど、船頭さんは大丈夫って言ってるから大丈夫なんでしょう。あ、ちょっと騒がしいけど一生懸命に釣らせようとしてくれるストレートな人でしたよ。次の機会で波の穏やかな日ならまたお願いしたいです。

釣果 釣れた魚は良くわからない魚ばかりでした。その中で美味しいと言っていたアカハタとウメイロを中心に、お土産用に家に宅急便で送る手配をして、あとは宿で捌いてもらって翌朝の朝食になりました。宿の方、面倒かけてすみません。ありがとうございます。

父島④ 2014/12/30 自分の足で

オガサワラオオコウモリ雨風の音で起される様な酷い夜でしたが、明け方は穏やかに見える。そこで散歩に出てみよう。できればヤドカリ、もしくは砂浜の穴の主、スナガニを見たいと思ったのだが遭遇できず。でも空を見上げると鳥が・・・じゃないオガサワラオオコウモリが飛び交っていた。宿の裏手の森が生息地で、夕方になると出て行って朝方帰ってくるとは聞いていたけど、思いのほかたくさん飛んでいた。本土のコウモリよりも大きく(カラスぐらい)あまり羽ばたかないで飛ぶ。今でこそ希少種だが昔は食べたんだって。だから減って現在は130頭ぐらいとか。

やばそうな危険物保管場所 実は漂流物いやゴミ 謎の電車の標識 その後、洲崎の磯へ。歩ける距離だからと言ってみたけど、道中は建築資材置き場みたいな(汗)怪しげな路地を抜けると、中途半端に舗装された不思議なエリアに。なぜに電車の標識?(電車など島にはない)そして何もないようだけど看板と柵は更新されている謎の危険物貯蔵場所、その貯蔵物って第2種危険物のジェット燃料だと・・・普通じゃないよな。ヤバくないか?。磯のある海岸線まで行ってみたが、ゴミとか漂流物とか多くて観光とか世界遺産とかとは違う場所。なんか、見てはいけない場所に入り込んでしまったのか・・・。あとでググってみたら、この地域には海軍の空港があったとか。教習所があったとか言う話もあるけど、なんか情報が錯乱している感じ。あまり追求しないほうが良い場所なんだろうな。うん。

緊急情報:このブログを書いている最中にテレビ兼モニターが壊れました。ソニータイマーが発動したものと思います。とりあえず予備のPCモニターを繋いで続きを書きます(大汗)

島だけど川がある 謎の実 ハードな遊歩道 打ち上げられた大きなかます その後、朝食を食べて、付近を散策。ヤドカリの足あとを見つけたコペペ海岸から小港海岸までの遊歩道を歩き、父島で一番大きな川をチェックして昼までに宿に戻るスケジュール。地味な観光だけど、やっぱり自分の足で歩くほうがよく見えます。この方が好きだなぁ。私は。いろんな植物の花や実を見れるし、虫や貝殻や打ち上げられたカマスも見つけたしよかった。途中、同じ宿の人がカヤックしてたなぁ。そうそう、ほとんど見れなかったけど川も良い雰囲気でした。なんでもオオウナギが生息しているとかで、もっと散策したかったです。

 

父島③.7 釣りができない!

昼ごはんを食べたので、街のスーパーを覗いてみました。普通に営業してて、特に不便はなさそうでしたが、生鮮食品が高いです。野菜は2倍、肉は1.5倍ぐらい。魚は・・・あまり売ってません(笑)缶詰とか冷凍食品、ジュース、ビールとかの加工品は本土と大差なかったように思いました。ちなみに商品は船が運んでくるので、入港した午後は商品も人もいっぱい。入港の前の日は商品がないようです。船の点検などで長期間入荷が無い時の最後の入荷の時はバーゲンセール真っ青の人だかりとか。

さておき、小笠原丸が接岸する二見港にある青灯台で釣りをしようと思ったのですが、思いのほか釣り場が狭い&風が強いので釣りにならんです。頑張ることもできましたが、特別連れている気配もないので移動。島の裏側に釣浜と言われる場所があるようなので風を避けて移動しましょう。

遊歩道 釣浜の駐車場に車を止めて300mぐらい遊歩道を歩いて到着。ところが、この釣浜、ゴロタ石の浜で風も強いし潮も早い。風裏だと思っていたのに全然です。釣りの実績はあるようで、風さえなければサーフからの豪快な釣りができるのでしょうが・・・。せっかく来たのでルアー(ジグ)をキャストするも一発でロスト。まぁ、そうなると予想してダイソーで買った100円ルアーなんで良いのですけど。天気も悪化の様子だし、さっさと撤収しましょう。

オカヤドカリ オカヤドカリ 戻りの遊歩道を登る途中、足元の石が転がった。と思ったらサザエの貝殻だった。と思ったら・・・・ヤドカリ?これって、私の見たかった父島のオカヤドカリでしょ。おぉぉぉ。でもこの子は、しばらく置いておいても閉じこもったまま出てきません。あきらめて、さらに先を行くとアフリカマイマイの貝殻をまとった父島のオカヤドカリが歩いているではないですか。ぬぉぉぉ。この子は捕まえても直ぐに動こうとしますし近づいても閉じこもるのではなく歩いて逃げるので堪能しました。っていうか、手の上に置いていても出てきたときは、挟まれ噛じられ怪我するかもと本気で思いました。釣りはできませんでしたが、ここまで来たかいはありました。

もうちょっと散策したかったのですが、このあとは、ますます天候が悪化し、雨が強まり風も強まり大荒れの夜に。実はこのあと、地元のガイドにナイトツアーなるものをお願いしていたのだが、もちろん中止。こうなれば諦めて寝るだけです。

父島③.3 沈没船

森の喫茶店から望む さて宇宙の観測所を離れたあとは、森の喫茶店という、その名のとおり森の中の喫茶店に入るも人がおらん。セルフサービスって書いてあるけど、何をセルフするんだって感じ。ようは営業してないんですね。たぶんコーヒーかんな買って、森の中のベンチでゆっくりするところなんでしょう。良いところでしたよ。ハンモックに横になったら動けなくなりそうでしたし、ブランコに乗ったら最高の気分でした。

ウミガメ 次に向かったのは、水産センター。ウミガメを保護している施設ですね。買っているウミガメに餌をあげることができるのですが、エサはキャベツでした・・・。カメって可愛いなぁ。でっかいけど(汗)そうそう、ウミガメって卵から孵化したところに10mも違わずに戻ってくるんだって。30年後に卵を産みにです。だから浜辺の開発の影響が大きいみたい。そうそう父島の海岸の大半はウミガメの産卵場所なんだそうです。ピンポン玉の破片みたいなのを発見したら、それは卵のカラです。

沈没船 そういえば、今日は風が強くて雨が降るって言っていたはずです。なのに晴れてます。もしやこれは泳ぐチャンスではないのか?判断して境浦に向かいます。ここは沈没船のある海岸。私にとっての父島の象徴的な場所でもあります。とはいえ、岸から離れています。私は泳ぎにには自信がありません。泳ぐには寒いこともあって、船で近づいたりカヤックで立ち寄ったりしている人を見受けますが、ここは腹を決めて泳いでいきましょう。あ、いや、普通に泳げる人なら楽勝な距離ですけどね。

沈没船 沈没船付近の海中 沈没船上陸 私にはきつかったです。寒いしジワジワ流されるし休むところもありません。時折、ウェットスーツを着てシュノーケリングする人や、カヤックの人がきます(写真を撮ってもらいました)が、基本的に助けてくれる人もいません。ようやくたどり着いても海中散策はしませんでした。えぇ体が冷えてしまって、帰りの体力しか残ってなかったんです。

岸に戻るのは行きよりも早かったかな。風向きというか、流れがよかったんだと思います。ちょっと無謀でしたが、後から思えば、この時間帯に決断しなければ、行けなかったんです。

そして事件が・・・カメラが壊れました!もう4年間ぐらい使ってるから、防水パッキンが弱っていたのでしょう。水中での撮影には耐えられなかったようです。とりあえずデータは残っていたので良しとしましょう。スマホでも撮影はできますからね。

漬け丼 昼はだいぶ過ぎましたが、ここで、ようやく昼食です。って充実しすぎの午前中です。島で唯一の外食でした。漬け丼。メカジキとイカと卵がサイコロ状になって漬けになってました。ほっと一息です。

父島③ 2014/12/29 前半 散策

今日は宿から車を借りた。当初の予定では、朝のうちに山側の道を車で周り展望台みたいなところをチェック。午後の水温が上がる時間だけに絞って沈没船をシュノーケリング、夕方に小さな観光スポットを巡ろうと思っていたのだが・・・。

足跡 浜辺の穴 車を借りて最初に立ち寄ったのがコペペ海岸。ここは以前に父島になんども来たことがある知人のおすすめの場所。ここで見つけたのが、穴と足跡。しかも無数にあるではないか。これはもしかして、父島に来て見たかった生物。巨大ヤドカリではないのか?妄想を膨らませつつ、穴を掘ってみたり足跡を辿っても収穫なし・・・ムムム。

宇宙観測所次に向かったのが、なんとかって場所。オイオイ。宇宙の電波でなんたらかんたら・・・あれれ、こういう話って好きなんだけど南国モードの私の脳みそは正しい解釈ができないようです。巨大なメキシコ人像に見えてたぐらいですから(爆)

父島② 2014/12/28 上陸

太平洋からの朝日

2日目の朝です。朝日を期待していた乗客は多いようで、結構な人数が甲板に出てきていました。正直なところ、ほとんど見えなかったのですが、小さな雲の隙間に太陽が入って、それっぽい写真になりました。

小笠原諸島島が見えてきました。船内のテンションがあがります。そりゃそうです。なんせ、長時間暇だったんですから(汗)。海は綺麗だし、空気は寒くないし、期待が膨らむってものです。そうそう、この時点で乗客の服装は、冬服から夏服まで、まったく統一感のない様々な格好になっております。私は船の上では風があると思ったので、厚手の服でしたよ。上陸直後に長袖Tシャツになりました。

上陸後、お迎えに来てくれた宿の人を探して宿のある扇浦へ、ちょっと街から離れたところなんですよね。そうそう、同じ宿に泊まる人には早めに挨拶しましょう、なんせ大きいホテルなんてないし、小笠原の場合、ほとんどの人が船に合わせて同じスケジュールだし、島なんで別行動してても島内で合うし、帰りの船も同じなんですからね(笑)

荷物を置いたら、最初に予定がなかったけど宿に願いしていた昼食を食べて近くの海へ。季節は冬。でもね、まずは行かないとね。海へ。サンゴとシャコ貝

とりあえず、サンゴとシャコ貝の水中写真から。ちなみに、気温は20度ぐらい。はっきり言って寒いです。水温は不明ですが、暖かいってことはないです。太陽が出ていれば耐えられる範囲です。1/1が海開きの父島。海に入っている人は少なからずいますけど、海パンと日焼け対策のTシャツでは厳しいですね。若者ならともかく中年の私なら尚更です。ウェットスーツぐらいは必要かと・・・。そうそう、水の透明度は湾内のこの場所でも半端ないです。砂もあまり巻き上がらない質のようですし、サンゴはあっても海藻などの漂流物も少ないようです。

扇浦の左っかわ そしてひとつ困ったことが起こりました。宿の近くのこの海岸。釣りをする場所がないんです。予習によると湾内の左の岩がでてる場がポイントになるような感じだったのですが、水深が浅く厳しいです。ひざ下ぐらいしかない・・・。朝夕の合間に釣りをするという計画が苦しくなります。

今回はキャンプではないので(島内キャンプ禁止)釣らないと食料がないということはないのですが、ちょっと寂しいですね。これは作戦を考え直さねば。

宿に帰って食事して、ビール飲んでさっさと寝ましょう。そうそう、宿にあったビールの在庫が遠慮がちだったので、どーせ飲むんで多めに用意しておいてくれると助かりますって言ったら、承諾してくれました(汗)

グリーンノワール 上陸して半日だけでしたが、泳いだ(訂正;浮かんでいただけ。泳げません)のもあって疲れました。この日の最後の写真は南国からの外来種グリーンノワール2匹、本土のカナヘビみたいに沢山いるトカゲです。小笠原にしては寒い季節なので日光浴しているものと思われます。可愛いやつですが、大繁殖して固有種の昆虫を食べるので駆除対象みたいです。

父島① 2014/12/27 出航

いよいよ出航日。思えば最後の7日間ぐらいは、小笠原のことで頭がいっぱいで仕事の質も下がっていた気がするが、それもよし。ついに当日の朝が来たのだ。

予習はばっちり。船は10時に出るので9時頃に新橋駅からゆりかもめでOKです。いちおう出発前にチケットと予定を確認。んっ!9時に竹芝桟橋に集合って書いてあるような・・・。ちょっと急いで家を出立しました。

竹芝桟橋についたら、なにやら荷物の多い不自然な人だかり。これぜーんぶ、父島の船に乗るんだなぁと。後から知ったんですけど700人超えてほぼ一杯だったそうです。乗船の手順は受付して乗船券に名前を書いて(遭難した時にニュースで流れる情報を書く名簿になる)並んで待機、この辺は神津島といっしょ。余裕なんで船で飲むビールと昼ご飯もコンビニで買っておきます。

おがさわら丸より 9:30乗船開始。神津島の時と違って乗船券に席番号の記載がないと思ったら、乗船券を私た時に何人で乗船か質問され番号札を渡された。席に着くと並んでいた人がそのまま席の近くにいる。なるほど、その場で決めて、若い番号順に入れてるんですね。ってことは・・・。そうです。並んでいる時点で感じの悪い人の前後には並ばないことが大事だという教訓が生まれます。やかましそうな若い学生団体。きったないオヤジ、イビキが煩いかどうかは見てくれで分からないのは残念です。逆に綺麗なお姉さんと雑魚寝したいなんて攻略もできるかもしれませんね。

さて席も決まって荷物もおいて、何事もなく船は出ていく。いつもと違うのは乗船時間が25時間30分(予定)だってこと。人にこのことを話すと「バカじゃないの」とか「聞いただけで気分が悪くなる」とか言われるのですが、ほかに父島に行く方法がないのでしかたないのです。あ、豪華客船とかは立寄るようですね。最近は偉い政治家がオスプレイで来島したってニュースもあったかな。

おがさわら丸からの夕日 そんなわけで、食っちゃ寝、呑んで寝のパターンを3回ぐらい繰り返して過ごすことになりました。レストランの食事はまずまずですし、ビールもジュースもカップラーメンもパンも買えるし特別高いとも思いません。シャワーも無料で使えます。不便なことないですね。一つ残念だったのは、期待していた水平線からの夕日と朝日は雲があって見れませんでした。それなりに綺麗でしたけどね。