基本のスクリプト

Hello World

 ここでは、簡単なスクリプトを作成して、PHPのイメージと、開発環境の使い方をマスターします。

まずは、サーバー環境(以後、XSASと呼ぶ)を立ち上げた状態で、PHPエディターを起動します。

PHPエディターの左上の「無題」を右クリックして【新規ファイルの追加】を行います。ここでは、【Xsas_PlainJP/diskw/www/】のフォルダに、【php_test】フォルダを作成し、【php_test.php】として保存したとします。

これで、このファイルがプロジェクトに追加されました。追加されたファイルをファイルをダブルクリックすると、そのファイルを編集できます。メインエリアの左上に、編集中のファイル名が表示されています。また画面、下のほうにもタブのようにファイルが表示されていて、複数のファイルを切り替えられることを確認しておきましょう。

それでは今回のスクリプトです。


【php_test.php】


エディターに上記のスクリプトを書く、もしくはコピー&ペーストして保存します。プロジェクト名を問われたら、【php_test】としておきましょう。

PHPエディターのメニューから、【実行>実行の設定】を選択します。ここでは
【http://localhost/php_test/<file>】
と指定しておけば、現在編集しているファイルを【F8】キー一発で実行することができます。

それでは、【F8キー】を押してください。画面下に、

のような実行結果が表示されていればOKです。

念のため、普段利用しているブラウザを起動して、URLに
【http://localhost/php_test/php_test.php】
と指定してみてください。一般のブラウザで利用できることがお分かりいただけると思います。

※実行するには、スクリプトが保存されている必要があります。編集した際にも上書き保存を実行してから行わないと、保存前の状態で実行してしまいます。保存してから実行する習慣をつけましょう。

実行した際に、ページが開けないエラーが発生した場合は、実行URLの設定を確認してください。

また、
Parse error: parse error, expecting
のように、英語でエラーが出る場合は、スクリプトが間違っていると思われます。

スクリプトの説明

 さて、今回利用したスクリプトの詳細を考えます。

まずは、最初の【<?php】と最後の【?>】
これは、ここから、PHPスクリプトの始まり、ここで終わりです。
と言う意味です。どのような場合においても、絶対に必要です。

次に【//PHPとブラウザの動作確認】
【//】は、それ以下の文章がコメント、つまりスクリプトの実行では無視されることを意味します。スクリプトを解りやすくするためのメモ書きです。コメントの書き方は他にもありますが、このページでは、これで統一します。

次に実際のスクリプト部分
echo "Hello World.";
echo "<HR>";
echo "<strong>こんにちわ</strong>";
【echo】とは、その次にくる文字、又は数字を、出力(表示)させる関数(命令)です。しかし、出力先はモニターではなく、ブラウザに対して出力します。ブラウザは、出力されてきた文字を、HTMLとして扱いますので、HTMLダグで表示方法やレイアウトを指定することになります。ここでは、線を引く<HR>タグ、文字協調する<strong>などを実際に使っていますので、ブラウザがHTMLとして出力していることが理解いただけると思います。
※ここではHTMLの説明はしません。

スクリプト記述のルール

 PHPでスクリプトを書くときのルールを説明します。

1.<?phpで始まり、?>で終わる。PHPは、HTMLを出力すると書きましたが、HTMLの中に埋め込まれるように使われますので、このように始まりと終わりが必要です。

2.スクリプトの終わりには、セミコロンをつけます。改行は、区切りになりませんので、エディターで横に長くなる場合は、見やすい場所で自由に改行して続けられます。逆にセミコロンで区切れば改行しなくてもスクリプトの記述が出来ます。

3.変数には$が付きます。$a、$bのような形です。なお、ほとんどの場合において、変数の宣言は不要です。これは他の言語に比べ非常に楽です。日本語は不可能です。アルファベットか、_(アンダーバー)で始まり途中、または最後に数字が入るのは可能です。大文字小文字は区別されます。


【HTMLとPHPは混在させるスクリプトの例】
※この例は、今日は○○日です。と表示するものですが、日にちの部分にのみ、PHPを埋め込んで現在の日付を表示します。ちなみに、PHPスクリプトを少しでも含むファイルは、拡張子が【.php】としないと正常に動きません。PHPは、PHP部分を先に解釈してから、ブラウザに引き渡します。

【このように、PHPが分かれても動きます】

表示するのにechoなどは使わず、そのままHTMLを書いています。if{}の文中にスクリプト領域を終わらせてHTMLを記入していますが、きちんと正常に動作します。
なおifの構成は、

if(条件){
    条件を満たせば実行
 }else{
    条件を満たさなければ、実行


です。

 この例は、あまりにも強引かもしれませんが、このようにHTMLとPHPはほぼ完全に混在可能であり、それがPHPの大きな特徴です。

多くの場合、表示方法をどうするか?と言うのは、プログラミングの大きな労力となります。しかしながら、HTMLと簡単に混在できるため、ホームページ作成ツールなどで「見た目の骨格」と作り、必要な部分をPHPで足していくというPHPならではの開発方法が可能になります。もちろん、HTMLは完全に動きますので、HTMLで利用されている全てのスクリプトが問題なく使えます。JavaやFlashのスクリプトを動的に書き出すことも可能です。
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