まとめと応用

PHPの補足

 今回は、PHPをHTMLの一部のように取り扱うことで、簡単なデータを取り扱うスクリプトを容易に作成することに重点を置きました。また、スクリプトを表示するのも1つのページのみを使用しています。
 しかしながら、PHPでは、C言語のような関数を作って、呼び出すことも出来ますし、他のファイルで書かれたPHPを読み込むことも可能ですから、表現方法はまだまだ広がってきます。
 また、HTMLのみのホームページを作成する場合においても、共通する部分をPHPで書き出すようして、他のファイルとして保管、必要に応じて呼び出せば便利です。デザインをまとめて指定できるスタイルシートとは、また違った使い方が出来ますね。このページで言う、左のメニューなどは、HTMLにすると全てのページで共通ですし、住所入力によくある、都道府県のリスト表示するパーツを作っておけば、他のサイトを作るときも簡単です。導入するには、HTMLの途中に、PHPを1行書けばよいので、HTMLも短くなり、本体の部分が読みやすくなることでしょう。

PHPで何を作る?

 PHPの特徴は、Webサーバで稼動していることです。HTMLでの出力を原則としているので、クライアントの機種を選びません。携帯電話用のサイトにも使えます。データベースとの連携も簡単です。
 このように考えると、掲示板、ブログなどのサイトサービスに向いていることが解ると思います。実際、多くのブログやSNSはPHP+データベースで作られているのです。

  しかしながら、リアルタイムに動くゲームなどは作れません。それは、入力、出力を、すべてWebサーバー側で行うので、Webページデーター単位で表示されます。ひとつのキャラクターを画面上で動かすということが出来ないのです。
 これらを実現するには、Javaアプレットや、Flashなどが用いられています。PHPは、このようなクライアントサイドのスクリプトを動的に呼びだすためのツールとして利用しすると良いでしょう。

データベースで何をする?

 このサイトは、データベースの説明を目的としているわけではありませんが、PHPを使う以上、データベースは強い見方です。今回は、データのテーブルを1つしか作成していませんが、多くのテーブルを有するデータベースを構築することで、企業でよく使われる、顧客管理、販売管理、在庫管理、伝票出力、売上、決算などを連携して行うことが可能になります。もし、あなたが、PCを繁茂に利用する会社に勤めているなら、そのようなシステムが導入されているはずですから、イメージは出来ることでしょ。これらのシステムを業者に頼むと、6、いや7桁の金額になると思います。また人が作ったシステムは、メンテナンスも大変です。それならば、中小企業で使う程度のシステムなら、自作、もしくは詳しい知人に相談して作ることで、実用的なものが作れるはずです。
 手順も必要な技術も、ここで述べているもの以上でも以下でもありません。
この手順です。この手順を、1つづつ確実に検討していくことが大事です。特に最初の2つは、徹底的に検証しておくと完成度の高いシステムになります。希望要望をより具体的にしておけばプログラミングは順調に進みます。

PHPの今後

PHPは、Web&データベースの要として、これからも使われていくことは確実です。最近ではリッチクライアントと言って、クライアント側の能力を引き出すためのシステムが人気を呼んでいるようですが、どこかでhttpによるWeb通信を行っています。その橋渡し役としてPHPが利用される場合もあります。
 PHPの簡単な開発環境は、コストをかけられない現場では、貴重なシステムを作っていくでしょうし、リッチクライアントが必要がない事務的な分野では、やはりPHPは活躍するはずです。

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