PHPのプラグらミング手順

簡単につくるなら

 PHPでのプログラムは、比較的簡単であると、最初のページ書きました。
その理由とは、入出力の部分が、HTMLで構成できるからに他なりません。多くのプログラムは、ユーザーからの入力を必要とし、それに対して出力を得ることになりますが、この入力、出力の使い勝手(インターフェース)を製作するのは非常に困難です。
 例えば、電卓のプログラムを考える際に、その本体の部分は、ただ単に計算させるだけです。しかしながら、実際に作成するとなると、ボタンと表示部分を作成して、さらにそれがマウスやキーボードに反応させて・・・・と、本体部分以外のところに大きな労力が必要です。ブラウザ&HTMLと言う環境は、一種の制約ではありますが、多くの方が慣れ親しんでいるインターフェースを簡単に利用できることになります。
 入力部分に使われる、テキストボックスなどのフォームも、初めから記述するとなると大変な手間なのです。特にウィンドウズが普及してからは、プログラミングのインターフェースを作るのに大変な作業を要するので、Visial Cなど、インターフェースありきのプログラミングが主流になってきました。ところが、これらの専用の開発ツールは高価です。また、肝心のスクリプト部分に精通していないと結局なにも作れません。
 PHPでは、一切お金は掛かりませんし、インターフェース、入出力をHTMLに任せ、スクリプトはエディタでかっちり取り組みますから、プログラミングの学習にも最適です。
 それでは、このような特徴を踏まえて、より簡単に作る方法を考えます。

HTMLはホームページ作成ソフトで作ろう

 HTMLに詳しくない人、いや詳しい人でも、HTMLの出力を考えるのは面倒と思うでしょう。そこで、PHPでは、HTMLとPHPが同じファイルに混在するという利点を使います。フォームや、枠組み、画面構成などはHTMLで表記を、ホームページジルダーなどの、ホームページ作成ソフトの力を借ります。そうです。先にインターフェースを作ってしまいます。もちろんこの段階では、プログラム部分がありませんから、微動だにしない静的なページです。それでも構わないので、出力結果の例なども構成してしまいます。まずは、見た目だけ作るのです。
 この方法は、開発するソフトのイメージを明確にすると問題点、改善点が早期に浮かび上がることもありますし、第3者にプレゼンテーションすることもできます。どのような開発においても、見た目を作ってしまうのは大切なことなのです。

 さて、画面構成、入力イメージ、出力イメージが出来ました。ここからは、PHPの仕事です。まずは、構成したデザインを見て、常に一定の表示の部分を見つけます。これは、そのままHTMLで、残しておけば良いのです。どうしても、スクリプトとして出力したければ、
echo”<HTMLをコピー&ペースト>”;
のようなスクリプトにします。繰返し使う場合は、変数に入れるなり、別のファイルにしておいて呼び出すと便利です。逆に、HTMLの極一部だけを動的に処理する場合は、HTMLの中に、PHPを埋め込むというスタンスがよいでしょう。
 このようにHTML部分は、ホームページ作成ソフトを使うと、肝心の部分だけに力を集中でき、大幅に時間短縮なります。(編集ソフトのHTMLは美しくないというプログラマーも多いのですが、初心が作るには、作りやすさが優先だと思います)

ホームページ作成ソフトの注意点

 ホームページ作成ソフトでの注意点をあげておきます。これらは、ドリームウェーバーなど、プロ利用も多いソフトでは解決されていますが、安価なもの、家庭向けのものなどでは注意が必要になるものです。
【自動の訂正処理に気をつける】
 多くのHTMLソフトは、タグなどに不自然な部分があると自動的に訂正しようとします。ソフトにより、その範疇は違うのですが、これが予期せぬ結果を生む場合があります。このような機能をOFFすることが可能なソフトはOFFしましょう。特に、HTMLソフトでつったページに、PHPをエディタで追加し、さらにHTMLソフトでインターフェースを変更したい場合などは要注意です。
 また、同じようなものとして、ファイルの拡張子PHPを嫌がるソフトや、文字コードがシフトJISに固定されるようなソフトが多いので注意してください。(解ってしまえば、たいした問題には成りませんが、知らないとパニックになります)
 ※現在、PHPでの文字コードは、EUCがディフォルトで設定されており、これを使うのが標準です。

【他のスクリプトと間違えない】
 ホームページ作成ソフトで利用できるページデザインは、日進月歩で進んでおり、何も知らなくても、Javaや、Flashのような技術を埋め込まれたページになることが珍しくありません。PHPは、それらのスクリプトの邪魔をすることはありませんし、それどころか連携することも可能です。それらのページにPHPを追加する場合、どこに追加するのか、冷静に見極めましょう。他のスクリプトの途中に割り込まないようにするべきです。

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