ダーツの練習方法

練習パターン
クロック
ア ラウンド
(ローテーション)

 まずは、1を狙います。入ったら2を狙います。この要領で20まで、最後はBULLと回るのが、クロック・ア・ラウンドです。この要領で20まで続けて最後にBULLに入れて終わりです。レベルや課題によって次のようなルールを付加すると良いでしょう。

  1. シングル、ダブル、トリプルどれかに入れば次の番号へ
  2. 広い方のシングルの時のみ、次の番号へ
  3. トリプルに入れば次の場号へ
  4. ダブルに入れば次の番号へ
  5. シングルに1スローで2本入れば次の番号へ
  6. シングルに1スローで3本とも入れば次の番号へ
  7. トリプルに・・・2本・・・3本・・・

ちなみに、ダブルに複数本入れる必要は、ほとんどゲームで不要です。ダブルは一本集中です。なお。シングル3本入れる練習を嫌がる人が多いのですが、シングルに確実に入るという事は非常に重要です。普段、トリプルばかり練習している人が大事な場面でシングルを外してアレンジできないと言う場面は良く見かけますし、クリケットの場合も、自分が閉めにいく場合は、シングルで良い場合に確実に入れていくことが重要ですので、ぜひ試してください。

練習パターン
  素振り

 素振りというのは、非常に多くのスポーツで取り入れられた練習方法です。ダーツにおいても例外ではなく、日常のちょっとした時間に素振りをするだけでも効果が出ます。実際に投げた方が練習になるといえばそれまでですが、素振りには何時でも気軽にできるということと、実際のゲーム中では修正しにくいフォームを確認できるという利点があります。ここでは素振りを効果的に行うための注意点をあげておきましょう。

  1. ダーツは手に持たない・・・手を離す動作が、握りこむ動作になるので、持たないほうがいいです。
  2. 目標をかならず持つ・・・電柱の先でも、電車のつり革の輪でも、電気のスイッチでもいいですから、目標を見据えて手を振ります。
  3. 縦のラインを探すのもよし・・・電柱や窓枠や壁の隅など、縦の線があるところを目標にして、自分の手が左右にぶれないで振れているか確かめるのも効果があります。
  4. 要所で止める・・・構える場面、投げ終わった時の腕の位置など、要所要所で止める癖をつけましょう。テンポ良く投げるのと、何も考えないで投げるのとは違うのです。
  5. 丁寧にゆっくり・・・素振りといえども丁寧にゆっくり行いましょう。大事な場面こそ投げ急がないのが鉄則ですなのですから。
  6. 背筋は伸ばして・・・背筋を伸ばす体制と言うのは、身体を固定できる体制でもあるわけです。体調によって、姿勢は変わるものですが、意図的に同じ体制を取るというのなら、背筋を伸ばした状態が一番再現性が高いでしょう。

 このように、単に素振りといって多くの注意点があります。ダーツのような正確性が大切なスポーツは、自分のフォームを固めてしまうことが一番なので、素振りは効果が高いのです。ちなみに、基本と呼ばれるフォームはありますが、世界チャンピオンが綺麗なフォームかといえば、そうでもありません。野球で言えば大リーガーの選手もそうですね。基本は大切にしながらも、あなたにとって一番安定したフォームであれば良いと思います。

練習パターン
得意と不得意を
重点的に

 ダーツを投げていれば、誰にでも得意場所と苦手な場所がでてくると思います。練習の際は、その両方を重点的に行うと良いでしょう。

 苦手な場所を徹底的に練習するというのは当然のことです。ダーツと言うのは精神的な部分が大きく左右するので、苦手意識というものが、想像以上に大きく働きます。一度嫌いになると、精神的な悪循環が生じて自分で信じられないぐらい確率が低くなります(だからラウンド・ア・クロックのように、満遍なく一周する練習がいいのです)。もちろん、アレンジを上手に使ってカバーすることは可能ですが、極端な場合は練習するしかありません。ほとんどの場合は、苦手意識が原因ですから、偶然嫌いな数字のトリプルに3本とか入った次の日から得意箇所になるなんてことは良くあることです。その偶然に出会うためには、数を投げるしかないですよね(笑)。生れて始めて投げた人がハットトリックなんて話もあるではないですか。苦手意識克服のきっかけは、「数打てば当たる」から始まるものだと、個人的に思っております。

 次に、得意な場所です。得意な部分を持つというは大切なこと。それだけで精神的に楽なのです。ここは得意と言う場所があれば、ゲームの作戦が立てやすく、それが気分を楽にして、さらに良い結果を生みます。ここぞと言う場面で、自分の好きな数字であればどんなに楽でしょうか。得意箇所を持つというのは大きな強みですから、得意な箇所の確立は可能な限り伸ばしましょう。また、練習の際は、その数字一辺倒ではなく、色々な場面で、そのポイントをうまく使う方法を考えましょう。特にゼロワンの場合、そこに自信があれば、強引にでもその場所を利用するアレンジを覚えておくのも勝利を手にする近道です。

 ※ダーツで大切と呼ばれる場所に、16のダブルがあります。ハードダーツにはゼロワンゲームで、ダブルフィニッシュと言うルールがあります(ソフトダーツでも、ある程度のレベルに達したら人の場合はダブルフィニッシュにすることもありますが、ハードですと素人でもダブルフィニッシュが普通です)。なぜ16ダブルかといえば、32と言う数字が、外したときに、一番奇数になりにくいからです。ダブルフィニッシュである以上、奇数を残したくないと言うのがその理由です。逆に言えば、自信のある場所がはっきりしているなら、定石にこだわらず、自分のアレンジを見つければよいのです。定石を無視して好きなダブルを残してフィニッシュするのはかっこいいものです。