ゲド戦記と名前

 別に、ゲド戦記の応援をしているわけではないが、とにかく3部作は読んだ。それで思ったのは、「名前」ということ。この世界では、「本当の名前」というのはめったに明かさない。明かすこと=自分を差し出すことで、魔法使いは、本当の名前を支配して相手を操る。ヨーロッパのファンタジーでは、よくある設定なのかな。ハリーポッターでも、「声に出すもの恐ろしいあの人」みたいな表現を使うしね。もしかして、ニックネームとかいうのは、そういうところからきた習慣?考えすぎか。
 日本には言霊というのもあるし、とてつもなくえらい、殿様とか、天皇とかを名前で呼ばないなんて話は時代劇を見てもわかる。ジブリ映画なら、「千と千尋の神隠し」がまさにそうだ。
 私も、この前まで、ほとんどの人が「わくさん」と呼んでいた。本名をしらない人も多かったし、それが普通だった。私も「わくさん」として生きていた。
 ゲド戦記の本題とは違うのだが、なんか感慨深い。

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